Adobeランタイムの再配布版は下記ページから許諾を受けた上でダウンロードできる。
http://www.adobe.com/jp/products/players/fpsh_distribution1.html
ちなみにAdobeランタイムの定義は以下。
「Adobeランタイム」とは、Adobe® AIR®、Adobe® Flash® Player、Shockwave® Player、および関連するXtras™を意味します。
(http://www.adobe.com/jp/products/clients/all_agreement.html より引用)
実は再配布版についての配布許諾契約は結構厳しい。特に下記の条項は商用ベンダーにはかなり辛い条件のように思える。
9. アドビに対する製品のコピー
Adobeランタイムがイントラネット経由で配布される場合を除き、アドビの請求により、配布業者は、その製品のコピー2部またはそのサービスに対する1件の会員資格をアドビの請求があったときより72時間以内にアドビに無料で提供します。これにより、アドビに知らされた、配布業者が本ソフトウェアを組み込んだことに伴う潜在的な品質保証の問題の解決が促進されます。配布業者の製品またはサービスが配布業者の秘密情報を含む場合、アドビは、配布業者との秘密保持契約の締結に協力します。
(http://www.adobe.com/jp/products/clients/all_agreement.html より引用)
品質保証用とはいえ製品コピーや会員資格を渡すのが難しい場合も多々あるだろうし、NDAを72時間で結ぶのは大変な気もする。イントラネット経由での配布はOKだが、イントラネットの定義が”配布業者のイントラネット内”のようなので守るのはそれなりに大変だろうと思う。(もっとも、問題があるなら再配布版を使わなければいいわけで、回避は可能だろうけど。)
Adobeのものに限らず、ソフトウェア関連の契約書やEULA(End User License Agreement)は読んでみるといろいろ楽しい。GPLやBSD Licenseのように有名なものは解釈を含めて参考になる場所が多いのが、それ以外のライセンスは意外と読んでない人も多いように思う。(たとえばMicrosoftのソフトウェアのEULAにおける賠償の上限とか。)