公式のニュースリリースや論文発表はされていない気がするが[1]、HuggingFaceリポジトリでCALM3 22Bが公開されていた(cyberagent/calm3-22b-chat · Hugging Face)
いつもの設定で機械翻訳性能を検証してみた。性能評価に使用したデータは以前(DAMO PolyLM-13Bの機械翻訳性能 | ぷるーふおぶこんせぷと (staka.jp))と同じ。検証環境は環境はColab Pro+ (A100)を用いリポジトリの推奨設定[2]でロードしている。
前回のGemma 2 9Bと同様に余計なトークンが入ることが少なく[3] GPT-4oを用いた回答部分の特定は行っていない。評価指標はBLEU、使用したツールやtokenizerは以前と同じ(sacrebleu –tokenize ja-mecab)である。「0 shot」と「1 shot」の比較でICLやRAGなどプロンプト内にデータを与えた時の性能をザックリとみる事ができる。いつもの通り非常に限定された機械翻訳ベンチマークであることに注意が必要である。
モデル | 0 shot | 1 shot |
cyberagent/calm3-22b-chat · Hugging Face | 24.7 | 38.9 |
結果と所感
Gemma 2 9Bと比べると評価が難しいが性能はかなり高い。Gemma 2 9Bとのスコア差は今使っているベンチマークが機能していない可能性高く要再検証であると思う[4]。
日本の会社による高性能LLMがApache 2ライセンスで公開されている意義は大きい。他のベンチマークでの検証結果も気になるところ[5]。
脚注
[1] Xでは話題になっている。
[2] model = AutoModelForCausalLM.from_pretrained(“cyberagent/calm3-22b-chat”, device_map=”auto”, torch_dtype=”auto”)
[3] <|im_start|>assistant ~ <|im_end|>をとる方針で十分だった。
[4] 外務省のページが自動取得不可になったようで他の省庁のデータでベンチマークを再構成中
[5] Nejumi LLMリーダーボード3 | llm-leaderboard3 – Weights & Biases (wandb.ai) はかなり参考になる
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