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CD Linux(Live CD)を使ってシンクライアントもどきを作ってみた。

目指す大体の構成は

  • 古いPCのハードディスクを引っこ抜いてディスクレスにする。
  • 1CD Linuxから起動、リモートデスクトップ(rdesktop)で他のPCにつないで作業する。

というもの。
手順は大体こんな感じ。

  1. Puppy Linuxをダウンロード。
    http://openlab.ring.gr.jp/puppylinux/
    ※ CDのカスタマイズが簡単に可能というすばらしいディストリ。しかも軽い。
  2. CDに焼いて起動。
  3. パッケージマネージャからrdesktopをインストール。
    ※バージョンが古いのでWindowsVista以降にリモートログインする場合は最新版を入れる必要がある。
    http://www.murga-linux.com/puppy/viewtopic.php?t=31702
  4. 起動スクリプトやらデスクトップやらネットワークやらを適当に設定。
  5. CDのリマスタリング機能(Puppy Linuxの標準機能!)でCDを焼く。
    ※3、4で行った設定を全て焼きこむ。
    ※設定の一時保存先としてUSBメモリがあると楽。
  6. PCのハードディスクを抜き、CDドライブに5.のCDを入れる。
  7. 再起動後、rdesktopで他PCにログインして作業する。

この環境では基本的にファイルの保存はできないし、何かあっても再起動で全部消える。単純にPCを盗まれてもデータ漏洩の可能性が無いという意味ではそこそこシンクライアントだと思う。
とはいえもどきなので、Linuxのコマンドがローカル環境に大量に存在するとか、USBメモリを突っ込むなどやる気になればローカルにデータ保存が可能とかいう問題はある。「もどき」を取るためには、USBのマウントをさせない、CD-R/DVD-Rのような書き込み可能デバイスをつけない、ネットワークの接続先を限定する、余計な実行ファイルを消して変なことができない構成にするなど工夫が必要。